幸せの青い鳥
冒険~彼との出会い
ものすごく遠くまで飛んだらしい。
るりちゃんの家がどっちかなんて、全然わかんないや。
途中で何度も怖い思いをした。
公園の砂場で休んでたら、子供に見つかって追いかけられるし。
お腹が空いたんで何となく魚屋さんの前を低空飛行していたら、猫に追いかけられるし…。
ツイてないな。必死で逃げて助かったけど、
やっぱり、知らない人間がたくさんいるところってコワイ。
ボクは思い切り翔んで、電線よりも高い空まで行った。
ここなら、少しは安全かと思ったんだ。
なのに―――この方がずっと恐ろしいって、遠くにそいつの姿を見てからわかったんだ。
さっきのカラスよりもっと鋭いくちばしのタカが今、こっちに向かって飛んでくる。
どうしてこんなところにタカがいるのか知らないけど、きっとボクのことを見つけてボクを襲うつもりなんだ。
ボクは逃げた。タカはどんどん近付いてくるけど、この小さな体をバタつかせて。
無我夢中で、逃げた。涙が出てきた。
もうダメだ。ボクはタカに食べられちゃうんだ。
るりちゃんの家を出て来なければ、こんな恐ろしい思いをしなくてもよかったのに。
すごく、後悔した。
夢なら、早く醒めてほしかった。
―――間もなく、体がみじん切りになったような衝撃で、ボクは気を失ってしまったんだ。
るりちゃんの家がどっちかなんて、全然わかんないや。
途中で何度も怖い思いをした。
公園の砂場で休んでたら、子供に見つかって追いかけられるし。
お腹が空いたんで何となく魚屋さんの前を低空飛行していたら、猫に追いかけられるし…。
ツイてないな。必死で逃げて助かったけど、
やっぱり、知らない人間がたくさんいるところってコワイ。
ボクは思い切り翔んで、電線よりも高い空まで行った。
ここなら、少しは安全かと思ったんだ。
なのに―――この方がずっと恐ろしいって、遠くにそいつの姿を見てからわかったんだ。
さっきのカラスよりもっと鋭いくちばしのタカが今、こっちに向かって飛んでくる。
どうしてこんなところにタカがいるのか知らないけど、きっとボクのことを見つけてボクを襲うつもりなんだ。
ボクは逃げた。タカはどんどん近付いてくるけど、この小さな体をバタつかせて。
無我夢中で、逃げた。涙が出てきた。
もうダメだ。ボクはタカに食べられちゃうんだ。
るりちゃんの家を出て来なければ、こんな恐ろしい思いをしなくてもよかったのに。
すごく、後悔した。
夢なら、早く醒めてほしかった。
―――間もなく、体がみじん切りになったような衝撃で、ボクは気を失ってしまったんだ。