隣の部屋と格差社会。



結局、半額のアイロンと一緒に置いてあった青い小花柄の小さなアイロン台を買い、車へとのせると次の目的地へと向かう。


最後まで、事実を話さなかった私たちは、店主のおじさんにとって夫婦のまま。


佐渡さんは、否定することが面倒臭かっただけだろうけど。

でも、否定されなくてよかった。


目の前で否定されたら、絶対に傷ついていた自信がある。


なんて、そんな関係でもないのに、そんな関係になる気配さえないのに、なんでこんなこと考えてるんだろう。


一人で浮かれたり、落ち込んだり、本当に馬鹿みたいだ。


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