隣の部屋と格差社会。
「竜一君、菖蒲先生のこと好きだとおもうんだよなー。」
うんうんと頷きながら呟いてるけど。
それも、根拠はないんでしょう?
そんなに適当なことばかり言わないで。そんなこと言われたら私。
やる気になってしまうじゃないですか。
「美奈子さん、私もう少し頑張ってみます!」
ああ、言ってしまった。
私のその言葉に、美奈子さんは前のめりになって、何度も本当に?と聞いて、目を更に輝かせる。
自信なんてない。
これが佐渡さんの迷惑にならないとも限らない。
だけど。だけどね。
やっぱり私も、佐渡さんには幸せになって欲しいんだ。
だって。
ーーーーー好きだから。