隣の部屋と格差社会。
お嬢様、溜め息ばかり。
もともと、私は別に思ったことをすぐ口にしてしまう性格、というわけではない。
でも。
なぜか佐渡さんのこととなると、心の奥底にある気持ちまで溢れ出させてしまっていて。
自分自身、どう抑えていいか分からない。
そもそも、『恋愛』というものをしたことがない私には告白なんてすごくハードルの高いものなはずなのに。
一度振られてるにも関わらず、あんなに何度も。
『好き』、なんて…。
何回も言うことじゃないのに。
どうしよう。
これが噂に聞く『重い女』というものなのかな…。
本当にどうしよう。
振り向かせるどころじゃないよ。
それどころか、自分自身戸惑って佐渡さんのことを避けてしまってる始末。