音恋〜君に捧げる音〜
車の中で私はお母さんに謝った


「ごめんなさい・・・ごめん、なさい。」


「・・・いいのよ、誰だって1度や2度くらい失敗するわ。・・・・・でも、少しガッカリよ。」


冷たい声が私の胸に突き刺さった


「あなたはこれからもピアニストとしてやっていくんだからそんな事では困りますよ。」


・・・失望された・・・・・?


お母さんの言葉に少しホッとしている自分がいた


期待なんてされなくていい。


お母さんみたいなピアニストになりたいのは本当だけど、もう疲れた。


もういっそこのまま期待なんてされなくなればいいのに。


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