岡崎くんの恋愛塾
キーンコーンカーンコーン。


聞き慣れた学校のチャイムが校舎中に響き渡り、一斉に生徒が教室に駆け込む。
同時に扉を開け入ってくる担任。


「神田おはー」

「おはー」


「おはよ」

席に着くと、周りの子に挨拶をされ、私も軽く返す。


私は二年六組。 この学校は校舎が大きく二つに分かれていて、北館と南館がある。
道が複雑なので、学年は同じであってもクラスの場所はまぁまぁ遠い場所。



佳奈は三組で完全に真逆の方にいる。行くにも遠くて腰が上がらないのが本音だったりする。




学力組とスポーツ組が分かれると、学校の仕様が違う生徒が集まってくる。
それはいい事でもあるけど、少し厄介だったりする。


正直ここは他の学校ほど校則が厳しくない。常識さえ守れば、あとはほとんど自由。



髪を染めている人はザラにいたりする。
そうするとクラスが手に負えないほど活発になったりして、疲れる。



あの二人のどっちかがが同じクラスとかだったらどうなるんだろう。
⋯⋯絶対うるさいから嫌だなぁ。


仁科海人の方は絶対女子とわちゃわちゃするに決まってるし(偏見)

岡崎泰正はクラスでずっと騒いでそうだから絶対五月蝿いし(ガチ偏見)




他の子にとっては残念と思うのかもしれないけど、どっちともクラスは遠いからお目にかかることがまずない。
私みたいな人はどこか「あぶねぇ」と思っているんだろうなと、勝手に考えていたりする。



このクラスは平和だ。
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