レンタル彼氏 。
「 !? 」
寝返りを打つと 真央の顔が
真横にあった 。
「 学校 」
もう一度そうつぶやく彼は
目覚まし時計を私に見せる。
8時 !?
「 間に合わない ????? 」
いつも家を出るのは8時頃。
8時に起きたら間に合うわけがない。
「 なんでもっと早く起こしてくれ
起こしてくれないの?そう言おうとして
固まった私。
さっきは見えなかったけど、
フローリングに座りベッドに上半身を
載せている真央の服装が
「 制服 … 」
だったから。
「 あ、俺もお前と同じ高校通うから 」
う
そ
で
し
ょ
一緒に登校したり学校で話したり
そんなことしてたらボロが出そう。
絶対 真央のこと涼太には
ばれたくないのに。
「 学校では このこと内緒にして 」
お願い、と手を合わす。
あー 分かった 。 って
立ち上がりながら真央は言った。
部屋を出て行く真央に二人だけの秘密だからね
って念を押しといた。
何事もなかったらいいけど。
「 あ!時間! 」
不安や焦りなんか時間を見ると
吹き飛んだ。
一緒に遅刻ってのも危ない ?????
なんとしてもばれないようにしなくちゃ!