レンタル彼氏 。
朝のショートの時間。
担任が告げた一言。
「 転校生を紹介する 」
う そ で し ょ !?
担任の声とともにさらりと制服を着こなした
真央が入ってくる。
「 佐藤真央です 。 」
ニコッと微笑んでよろしくってゆう真央。
クラスの女子はキャーキャー言ってる。
顔、イケメンだからなあ 。
そう思って真央の顔を見てたら目があった。
ニヤッと笑った気がしたけど見て見ぬ振り。
先が思いやられすぎる …
担任が質問はあるか?と
言った瞬間、
はい!っと手が上がった。
「 佐藤 真央くんはどこから来たんですか? 」
声でわかる。
涼太だ。
ちなみに苗字順で席が決まっているから、
当然瀬川涼太は私の真後ろ。
あ … てことは、真央は私の前の席になるの !?
いや、そんなみんなずれるとか無いよね。
定番に後ろだよね。
何気なく後ろを見たら真央のことを
ガン見している涼太と目があった。
立ち上がっているので下からのアングル。
ん?なんて小首を傾げられた。
心臓が爆発しそうだ。
「 な、なんでもない 」
そう言って前を向く。
「 むっちゃ、遠いとこ 。 」
真央が口を開いた。