レンタル彼氏 。
遠いとこ?
や、真央、適当すぎるでしょ!
「 なるほど ~ 」
そう言って席に座る涼太。
なるほどってなんだ涼太め。
上の方かな?下の方かな?
私に耳打ちする涼太。
し!ら!な!い!よ!
小声で返す。
私だって教えてもらえてないもん。
真央は、自分のことは口を開かないから。
結局真央は一番後ろの窓側の席になった。
私は真ん中の真ん中。
か行がこのクラス多いんだよね。
真央を見ると、周りに座っている女子に
話しかけられていた。
ズキッ、と、胸が痛いのは、
真央が周りに馴染めるか不安だから?
考えたらだめなことの気がしたので
この胸の痛みは気づかないふりをしておこう。