ミチオ
ミチオとはセックスもしたわ。


とても自然な事だった。


ある時、いつものように図書館にいっててお互いそれぞれ好きなジャンルの棚を物色しては手に取り読んだりしてたの。


日も暮れてきたしそろそろ帰ろうかなって時、雨が降り出したの。


ーーーさっきまであんなに天気良かったのにね。


ミチオは全然残念そうな事なくそう言ったわ。


寧ろ、この突然の雨にワクワクしてそうだった。


だから私ね、思い切って言ってみた。


「うち、ここから近くだけど来る?」


って。


「うん。じゃあ、雨に従ってそうする。」


ミチオはそう言うと「行こう」って手を出してきたの。


「行こう」って私が私の家に連れて行くんでしょ?


って思ったけど言わなかった。


ミチオに初めて手を繋がれてその手が意外にも大きくて温かくて、なんだかドキドキしたから。


言われるままにしておいた。


「っで、どっちに行けばいい?」


って直ぐに聞いてきたけどね。








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