妻に、母に、そして家族になる
縮み始める距離
それから私達は近くの警察署に行き、事情聴取を受けた。
警察官からの質問は主に私が答え、ハルくんは隣で時々相槌を打ったり頷いたりしていた。
事情聴取が終わったのは辺りがすっかり夜の闇に包まれた頃。
ハルくんがお父さんの携帯番号を知っていたため、警察署からお父さんに連絡を取ってもらって、迎えに来てもらうことになった。
警察署のロビーで待っている間、ハルくんはまだ恐怖が抜けきっていないのか、コアラみたいに私に抱き着いたまま離れようとしない。
私はソファに座りながら、ハルくんを抱きしめ、安心させるように一定のリズムで背中を叩いていた。
「もうすぐお父さんが来るからね」
ハルくんはコクッと頷くと、回していた腕に力を込める。
しばらくして外からバタバタと走る音がロビーに響いた。
「ハル!」
聞いたことのある男性の声。
そこに立っていたのは、ひまわりによく来る疲れた顔の男性だった。
警察官からの質問は主に私が答え、ハルくんは隣で時々相槌を打ったり頷いたりしていた。
事情聴取が終わったのは辺りがすっかり夜の闇に包まれた頃。
ハルくんがお父さんの携帯番号を知っていたため、警察署からお父さんに連絡を取ってもらって、迎えに来てもらうことになった。
警察署のロビーで待っている間、ハルくんはまだ恐怖が抜けきっていないのか、コアラみたいに私に抱き着いたまま離れようとしない。
私はソファに座りながら、ハルくんを抱きしめ、安心させるように一定のリズムで背中を叩いていた。
「もうすぐお父さんが来るからね」
ハルくんはコクッと頷くと、回していた腕に力を込める。
しばらくして外からバタバタと走る音がロビーに響いた。
「ハル!」
聞いたことのある男性の声。
そこに立っていたのは、ひまわりによく来る疲れた顔の男性だった。