クールな御曹司と溺愛マリアージュ
前にお酒を飲んだのは確か一か月前、仕事帰りに有希乃ちゃんと行きつけの焼き鳥屋に行ったのが最後だった。
一ヶ月ぶりのお酒は美味しいけど、あんまり調子にのると後で辛い思いをするのは自分だから気をつけなきゃ。
梅シソサワーをちびちびと口に運びながら、私は仕事の話をしている三人を客観的に眺めていた。
成瀬君は疑問に思っていることや自分の思いをすぐに口に出して、拓海さんはとても冷静に自分の考えを話したり、デザインに関する細かい話もしている。
佐伯さんは基本あまり喋らないで二人の話しを聞いているけれど、おかしいと思うことは多少キツイ表現になったとしてもハッキリ言う。
性格の違う三人だからこそ、とてもバランスが取れているんだと感じた。
こうやって客観的に見ているからか、今ここに自分がいることが不思議でならない。
本当に私はみんなの力になれるんだろうか。まだ初日だから仕事をしたという実感もほとんどないし。
「恵梨ちゃん飲んでます?どうせ佐伯さんのおごりなんだから、いっぱい食べて飲んだ方がいいですよ」
「おい成瀬、どうせってなんだ」
赤い顔でニコニコ笑っている成瀬君は凄く可愛くて、やれやれと多少呆れたようにお酒を飲んでいる佐伯さんも、優しい視線で二人を見ている拓海さんも、凄くかっこいい。
って、私はなにを考えてるんだ!そう思いつつも、こんなにも絵になる三人と一緒に飲めるなんて、ちょっと得した気分だ。
もしもここに初見さんがいたらきっと、どうしてあの女がイケメンに囲まれてるのよ!違和感しかないわ!とか、嫌味を言われるんだろうな。
「そう言えば明日、俺と拓海は朝からクライアントと打ち合わせだから、会社に戻るのは昼過ぎになるからな」
「えっ、あ、はい」
「もし電話で急ぎの用があったらすぐに連絡してくれ」
「はい、分かりました」
隣にいる佐伯さんが突然私に話を振ってきたことに驚いて、思わず姿勢を正した。
それにしても、もう二時間くらい飲んでいるのに、佐伯さんの顔色は最初から全く変わっていない。
それに比べて成瀬君は、トロンとした目でさっきからとても楽しそうに笑っている。完全に酔っぱらってるな。
一ヶ月ぶりのお酒は美味しいけど、あんまり調子にのると後で辛い思いをするのは自分だから気をつけなきゃ。
梅シソサワーをちびちびと口に運びながら、私は仕事の話をしている三人を客観的に眺めていた。
成瀬君は疑問に思っていることや自分の思いをすぐに口に出して、拓海さんはとても冷静に自分の考えを話したり、デザインに関する細かい話もしている。
佐伯さんは基本あまり喋らないで二人の話しを聞いているけれど、おかしいと思うことは多少キツイ表現になったとしてもハッキリ言う。
性格の違う三人だからこそ、とてもバランスが取れているんだと感じた。
こうやって客観的に見ているからか、今ここに自分がいることが不思議でならない。
本当に私はみんなの力になれるんだろうか。まだ初日だから仕事をしたという実感もほとんどないし。
「恵梨ちゃん飲んでます?どうせ佐伯さんのおごりなんだから、いっぱい食べて飲んだ方がいいですよ」
「おい成瀬、どうせってなんだ」
赤い顔でニコニコ笑っている成瀬君は凄く可愛くて、やれやれと多少呆れたようにお酒を飲んでいる佐伯さんも、優しい視線で二人を見ている拓海さんも、凄くかっこいい。
って、私はなにを考えてるんだ!そう思いつつも、こんなにも絵になる三人と一緒に飲めるなんて、ちょっと得した気分だ。
もしもここに初見さんがいたらきっと、どうしてあの女がイケメンに囲まれてるのよ!違和感しかないわ!とか、嫌味を言われるんだろうな。
「そう言えば明日、俺と拓海は朝からクライアントと打ち合わせだから、会社に戻るのは昼過ぎになるからな」
「えっ、あ、はい」
「もし電話で急ぎの用があったらすぐに連絡してくれ」
「はい、分かりました」
隣にいる佐伯さんが突然私に話を振ってきたことに驚いて、思わず姿勢を正した。
それにしても、もう二時間くらい飲んでいるのに、佐伯さんの顔色は最初から全く変わっていない。
それに比べて成瀬君は、トロンとした目でさっきからとても楽しそうに笑っている。完全に酔っぱらってるな。