きっとずっと
いま
暖かい木漏れ日が私を照らす
子供のはしゃぐ声と葉がなる音がする
どうやら眠っていたようだ
「 どうしたの? 」
愛しい息子とあの人 私の旦那さんが私の顔をのぞき込む
「 なんでもないのよ、懐かしい夢を見ていたの 」
そう言って私は、2人にほほ笑みかける
「 ぼく、ブランコしてくる! 」
優人は元気にブランコの方に走っていった
「 パパは少しママと休むぞー 」
口に手を添えて、優人に聞こえるように大きな声で言う
「 優人は元気だね、俺はヘトヘトだよ 」
シャツをまくり、汗を拭う
「 元気な子に育って良かったわ、 あなたもお疲れ様 」
私はバッグからお気に入りの花柄のハンカチを渡した
「 ありがとう、ところでどんな夢を見てたの? 」
私が渡したハンカチで汗を拭きながら
「 あなたと出会った頃の夢を見ていたの 」