きっとずっと



ラケットを振っている姿や



ボールを取りに行く姿、その行動ひとつひとつに目を奪われた



だからあの人がこっちに来た時は焦ったわ



そんな私の気持ちを知らないあの人は



私に優しい笑顔で話しかけてくれた



そして私のことを覚えていてくれたの




あぁ、好きだったあの人が私に笑顔を向けてくれている


私の名前を知ってくれている




それだけで私は嬉しかったわ
< 6 / 18 >

この作品をシェア

pagetop