子供が夢を確実に叶える方法～そのために親がすべき29のこと～

美誠が「卓球をやりたい」と言い出したのは、二歳の終わり頃。

それまで、胎教の一環で卓球の解説をしたり、生まれてからも家で卓球のビデオを見せたり、私の練習や試合に連れていったりと、卓球に触れる機会はたくさんありました。

だから美誠は自然と卓球が好きになり、自分の目の前で楽しそうに卓球をしている私たちの輪に入りたくなったのでしょう。

ただ、私の方針として、「何歳だろうが、本気でやる」「やるからには、世界一を目指す」というものがありましたから、「卓球は練習が必要だよ。それでもやりたいの？」と、美誠には何度も問いかけました。

すると美誠は「やる！」とひとつ返事。それならば、と私は美誠を連れて、その日のうちにラケットを買いに行きました。

なぜ“その日のうち”だったのかというと、子供は、自分で挑戦したいと思ったときがもっとも輝いているからです。

目の輝きが最高潮のときに欲するものを与えてあげないと、すぐに興味を失ってしまいます。

私は、子供自身が見つけたやりたいことに対して、親は全力で応援するべきだと思っています。

とはいえ、親もなにかと忙しいですから、子供に「○○をやりたい」とお願いされたときに、つい「また今度ね」と言ってしまいがちです。

それでは、せっかくの子供のやる気を削いでしまう可能性があります。

タイミングを逸しなければ大きな才能を発揮したかもしれないのに、です。これほど残念なことはありません。