子供が夢を確実に叶える方法～そのために親がすべき29のこと～

さらに美誠が四歳になった頃には、私も美誠も、練習する時間に限りのある公民館や、本格的な練習ができない自宅のテーブルでは満足できなくなり、思う存分、卓球台で練習をさせてあげたいと思うようになりました。

そこで私の父に相談したところ、「実家の近くに土地があるから、家を建てたらどうか」と提案されました。

ちょうど美誠が幼稚園に上がるタイミングでもありましたので、これを逃す手はないと引っ越しを決意したのです。

家を建てるにあたって、なによりも重視したのは、「美誠のためになるかどうか」です。

特にリビングは、“家族全員が集まる生活の基盤”となる場所だからこそ、徹底的にこだわりました。

我が家に最初に入った家具は、実は卓球台。

まだ大工さんが最終確認をしている最中にリビングに卓球台を運び入れ、自宅が完成する前から卓球の練習をしていたのをよく覚えています。

生活をしていれば、リビングはみんなが必ず通ります。

そこに卓球台があれば、誰からともなく自然と「やろうか」という空気になるのです。

そんなふうに、私は「食べる」「寝る」「お風呂に入る」という毎日当たり前に行う生活の中に、「卓球をする」を入れたかったのです。結局、生活の一部ではなく、すべてになってしまいましたが。