孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。
「お前、調子乗りすぎなんだよっ!」
「っ…?!」
一瞬、自分のことを言われていると驚いたけれど、周りには人らしい人は居らず、私の事じゃないと悟った。
少し興味が湧いて声の持ち主がいるであろう、廊下の角を曲がったところを覗いて見る。
すると、ひとりの可愛らしい女の子に三人のキャバい女の子たちが群がっていた。
「湊様たちと行動しやがって!お前なんなの?」
「わ、私は!拓くんと…」
「うるさいっ!拓様の名前を気安く呼ぶな!」
いやいや、お前らが聞いたんだから最後まで答えさせてやれよ。
それにしても、"湊様"とか言ってたな。
もしかして、あの"三人組"絡み?
うわー、ものすごく面倒くさそう。
こういうのは首を突っ込まないのに限る。