孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。


あの女の子もそんな"三人組"と関わるなんて命知らずにも程がある。

現に今、命が危ういじゃないか。


その女の子を哀れみの目で見ているとパチッと目が合ってしまった。

うげ、最悪。


無視することが出来なくなってしまったじゃないか。

しかもその女の子は『私に助けて』と言わんばかりに目をウルウルと涙目にした。

本当に最悪!!


仕方なく私は溜め息をひとつ吐いて、4人の前に姿を現した。


「ねえ、4人で何してるの?」

「は?何って…、っ高野さん!?」


話しかけると、話しかけたのが私だと気づいた三人の女の子たちは息を飲み青ざめた。

そりゃ、そうだよね。


自分で言うのもあれだけど、学年トップレベルの成績で、先生からの人望も厚い私。

というか、先生は私に逆らえないってぐらい、私に良くしてくれる。


私が居れば学校の平均学力が上がるから、みんな私に媚びるんだよね。



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