孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。


「えへへっ。私と結愛ちゃんは友達だから!」

「は?俺だって友達だしっ」

「じゃあなんで隼人くんは名前で呼ばれないの?」


佳穂がイタズラに笑うと、成宮はシュンと肩を落として目をウルウルとさせる。

「え、隼人くんっ。ご、ごめんね、イジめすぎた?」

それを見て佳穂が慌て出した。

全く、この人たちは…。


「隼人、って呼べばいいの?」

「えっ?!」


うるさいな。

いちいち声がでかいんだから。


「そ、そうだ!これから俺のことは"隼人"って呼べ!」

「…はいはい」


そして態度もでかい。


「私の名前呼んでくれるまではもっと時間がかかったのに!!」

佳穂は唇を尖らせて、テーブルに乗っていた唐揚げにフォークを突き刺した。


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