孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。
「ごちそうさまでした」
私は早々と食事を終わらせ、席を立つ。
とりあえず、リビングから立ち去りたかった。
あとはお父さんとお義母さんとお姉ちゃんの3人で、仲良く話すなりなんなりすればいいと思った。
「結愛、ケーキ食べないの?もしかして体調悪い?」
お姉ちゃんが心配そうに私の顔を覗き込む。
「ううん、全然元気だよ。でももうお腹いっぱいだからケーキはいいや」
相変わらず私は笑っている。
いや、笑っているはずだ。
もう作り笑いに顔面が麻痺して自分がどんな表情をしてるかすらわからない。
やっとリビングから脱出し表情を戻せば、口角無理やり上げていた頬の筋肉が痛かった。