孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。
「そっか。頑張ってね」
「うん」
お姉ちゃんが何に対して頑張ってと言ったのかはわからなかった。
ただ応援してくれていることだけは伝わってきて、感謝と共に人を気遣う余裕があって羨ましいと思ってしまった。
ああ、だから嫌なんだ。
だからお姉ちゃんは嫌いなんだ。
お姉ちゃんはいつだって優しい。
優しいからこそ苦手だ。
優しくて、…大好きだからこそ、嫌い。
だってお姉ちゃんの本心は見えないし。
お母さんが亡くなったのは私を産んだせいでもあって、もしかしたらお母さんを殺した私をお姉ちゃんは恨んでいるかもしれない。
それに、お姉ちゃんといると私は自分自身をお姉ちゃんと比べてしまう。
嫌な方向へと考えてしまうのも嫌だ。