孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。
「私はね、ここに戻ってくる予定はないよ」
「えっ」
「向こうでやりたい仕事を見つけたの。そこに就けるように頑張るんだ」
そう言って遠くを見つめたお姉ちゃんの目は輝いて見えた。
私とは全然違う…。
「結愛もやりたいこと、見つけな」
全然違うね、お姉ちゃん。
「うん。心配しないで」
にこり、やはり私は愛想笑いが上手い。
「でもねお姉ちゃん。私も県外に行きたい大学があるんだ。そのために今、勉強を頑張ってるの」
私は精一杯の強がりを放つ。
「だから無理なんてしてないよ。私は来年此処を出る」
お姉ちゃんは目を見開いた。そして応援してると言った。
私はありがとうと呟き、お姉ちゃんに背を向ける。