孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。


「ごめんなさい、高野さん…見逃して…」

「うん、今回はね。私も騒ぎにしたくないし」

「あ、ありがとう!」

顔をぱあっと明るくして私に媚びる女の子たち。

どいつもこいつも阿呆だなあ。


「…今回はね。次同じことしたら…わかってるよね?」

「…っ!」


三人の女の子たちは赤かった顔をまた青くしてパタパタと廊下を走り逃げていった。

本当、阿呆だ。

私はあなたたちの名前を知らないから、先生にチクることなんて出来ないのに。

これから調べるつもりもないし、暇もないのに。


ふふっと笑みを零せば、無人の廊下に私の笑い声が響いた。


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