孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。


「…もしもし?ボス。女の目が覚めました…────」


黒髪のひとりはスマホを取り出し、"ボス"に連絡を取り始めた。


そして茶髪の男は私の顔をまじまじと見てくる。


なんなの?

気持ち悪い。


黒髪は通話を終了させるとこちらに目線を戻した。


「…ん?どした?」

「でもやっぱり顔整ってんなと思って、コイツ〜」

「だよな〜」

「……っ、」


吐き気がする。

男たちの視線に鳥肌が立った。


「なあ、ボスがくるまでなら手ェだしてもバレなくね?」

「確かに!ちょっとだけなら…」


嘘でしょ?

嫌だ!!

私は思いっきりそいつらを睨みつけた。


「んんんっ!!」

「おうおう、気が強え女」


叫ぼうとしたのだが、口に押さえつけてある布が邪魔で言葉にならない。

手足も動かせないから、少しも抵抗できないし、動けば動くほど男たちを煽るだけ。



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