孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。
自分でも驚くほど震えて、何も出来ない。
…思うように体を操れない。
それなのに脳内は活発に働いて、考えなくてもいいことも考えてしまう。
どうすれば…。
「…そういえばお前を攫ったっていう脅迫電話をかけた時、女が出てよ」
「…え、?」
「女が出ると思わなくてビックリしたぜ。急いで金用意してもうすぐ来るだろうな」
男は下品に舌なめずりをして、私を見つめる。
お義母さん…。
絶対に来るはずがない。
唯でさえ私のことを煙たがっているのに、お金を用意してまで私を助けに来ることなんか…ありえない。
それに、
「家に…、そんなお金…無い、」
これがまず第一の問題だ。
「は?姉ちゃん、何言ってんだ?」
「何、が…」
「俺が電話かけたのは3人組に、だ。そいつらなら腐るほど金持ってるだろ?」
「…っ、」