孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。
昼休みになり教室を出ようとすると、クラスの女子たちに呼び止められた。
「高野さん、一緒にご飯食べようよー」
佳穂と屋上でお昼を食べたあの日から、特に約束してるわけではないけれど、自然とお昼は二人で食べていた。
佳穂が永遠と笑顔で喋り続け、私は真顔で黙々と食べる。
偽りの自分を作らなくてもいいのだから佳穂と過ごす昼休みはとても楽で、私はその時間が好きだった。
けど、クラスの子に誘われてしまっては仕方ない。
別に約束してるわけじゃないし。
私はすぐさまメッセージアプリを起動させて、佳穂に"今日のお昼は一緒に食べれない"と一応連絡した。
すると、あまりスマホを触らない私が触っているのを不思議に思ったのか、ある女子がスマホを覗き込もうとする。