孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。


「なあ、結愛。いつか絶対、俺たちのことが好きだって言わせてやる」

花火を見つめて、ぽつりと呟いた隼人。

私は目をぱちくりとさせた。

何でそんなことを急に言い出したの?


「好きよ?」

「は?」

「だから、4人のこと好きだよ?」

「…え?だって、おま、愛は信じてねぇんじゃないのかよ」

「"愛"と"好き"って全然違うじゃない。"愛"と"好き"は別物だから」

「俺にはわかんねえよ!"好き"っていう感情を"愛"って言うんだろ?!」

「…隼人は馬鹿だからわかんないんだよ」

「ああ?」


"愛"と"好き"は紙一重のように思えて全然違う。

私はそう思う。


どこが違うの?と聞かれたら説明に困るけど、確実に別物だと思うのだ。



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