孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。


私だって作ってもらえるなら作って欲しい。

でも、それが出来ないから自分で作ってるっていうのに。


結局はみんな、無い物ねだり。


「ねえ、聞いた?香川 佳穂の話。今日も一緒にいたって」

"香川 佳穂"って、昨日の人じゃない?

昨日の今日だからさすがに名前を忘れるはずもなく、彼女の名前に少し反応してしまった。


「何?もしかして高野さん、香川 佳穂のことしってるの?」

「ううん。その子がどうかしたの?」

私は淡々と顔色一つ変えずに否定した。

昨日初めて存在を知って、イジメられているところをやむなく助けただけの人物だから、知らないと答えても嘘にはならない、はず。


「香川 佳穂ってね、あの"三人組"と唯一仲良くしてる女子なんだよ」

「…へぇ~」

正直、興味が無い。その"三人組"のことも。香川 佳穂のことも。


ただ、昨日関わってしまった人だから少し気になっただけ。


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