孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。
「あ、隼人くんたちはちょっと外してくれない?湊くんとふたりで話したいことがあるの」
「…おう」
「ってあれ?新しい子がいるぅ〜」
最初から、私がいたことに気づいていたはずなのに、その子は私をを覗き込こむよう見た。
正面から見た顔は、横顔よりももっと整っていて、もっと可愛く見えた。
「はじめまして!何ちゃんかな?」
湊にぴったりとくっついたまま私に笑顔を向ける。
その光景を目の当たりにして、私の勘が働いた。
なんとなく、いや、ほぼ確実に…。
頭がボーッとして、胸が無性に苦しい。
呼吸をする度、胸が痛くて、時間なんて早く過ぎ去ってしまえと思う。
あんなに大切にしていた貴重な時間なのに。
今この時だけは、早く過ぎて欲しい。
"今"なんて、要らない。