孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。
ひとり悶々しながら無言でいると、湊が不思議そうな顔で私を見てきた。
「ユア?どうした?」
聞いてもいいのか、いけないのか。
ここでタイミングを逃したら、ずっと聞けないままになってしまうだろう。
ああ!こんなに考えてしまうぐらいなら聞いてしまおう。
楽になろう。
「湊、さっきの女の子って…」
「女の子…?ああ、あいつは、」
だけど、そんな楽観的な考えで人の領域に踏み込むのは、やっぱり良くなかったんだ。
「婚約者、っていうやつかな」
冷水をぶっかけられたような気分だった。
現実を見せられた。
泣きそうなのに、思わず笑ってしまいそう。
今の私の姿は、あまりにも滑稽すぎる。