孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。


もう嫌だ。

湊の顔すら見えない。

見たくない。


視界も狭くなっている気がする。


自分の気持ちを落ち着けようと、ふうっと息を吐いたが、状況は全く変わらなかった。


バクバクバクと心臓の嫌な音が私の中で木霊する。

その音すら聞きたくなくて、耳を塞いで叫んでしまいたくなった。


情けない。

私は、湊に何を望んでたっていうんだ。


この数カ月間、湊の言葉に甘やかされて、自分のことをわかってくれるとか、思っていたりしたことが、急に恥ずかしくなった。


なんでショックなんか受けちゃってるんだろう。


所詮私は、湊の"知り合い"にすぎなかったんだ。



こんなことなら、寧ろ最初から関わらないでくれたら、優しくしてくれなかったら良かった。


そうしたら、3人のことも嫌いなままでいられて、この知らせを風の噂で聞いたとしてもふぅん程度にしか思わなかったはずなのに。



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