孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。
「う~ん、何頼もっかなぁ。あ、結愛ちゃんも頼んでいいよ!」
カフェに入るなり、メニューとにらめっこする彼女。
というか、
「名前…なんで、」
「ああ!昨日、湊くんから聞いちゃったの!私の名前は河合 実波《カワイ ミナミ》だよ。よろしくね、高野 結愛ちゃんっ!」
そして、天使のような笑みを浮かべる実波さん。
私は曖昧な笑顔を返した。
実波さんが何を考えているのか、わからない。
「よし!これ頼もっと!結愛ちゃんは決まった?」
「あ、はい」
「オッケイ!」
実波さんは、すみませーん!と店員さんを呼んで、ミルクティーのケーキセットを注文した。
私は既に、この空間にいることで胸が苦しくて何も受け付けていなかったけど、とりあえずストレートティーを注文した。