孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。
昼食を早々に食べ終えて、さっきのグループを抜けた。
向かう場所は図書室。
良い大学に行くための勉強は数十分だって惜しまない。
私は参考書とノートを抱えて、廊下を早歩きで歩いている。
と、悲鳴のような声が聞こえて、生徒たちが廊下の端に寄り真ん中に通路を作った。
え、何?
という疑問はある人物を捉えて、すぐに消えた。
いや、人物たちと言うべきか。
この人たちがあの"三人組"か。
直感でわかる。なんというかオーラが違う。
一般人とかけ離れている。
ふうん。あれだけ騒がれていてどれだけのルックスかと思っていたけど、なかなかの風貌だ。
中心に歩いている一人は黒髪でクールな印象。
その右側に歩いている人は金髪で周りの女子を嫌忌しているのか顔を歪めている。
そして、左側を歩いているのは黒髪で黒縁の眼鏡を掛けており、金髪の人とは真逆でにっこりと笑みを浮かべている。
三人ともタイプは違うがとても顔が整っている。
女子という女子がうっとりするのもわからなくない。