孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。


「ねえ、わかってる?」

リーダー格らしい女が私に顔を近づけガンを飛ばしてきた。

キツい香水の香りが鼻腔を掠め、吐き気を催す。


「わかってます。もう会いませんから」

「本当に?」

「はい」

「嘘ついてたら…」


オンナって本当に怖い生き物だ。

リーダー格の女が私の首を掴み、グッと力を入れられた。

私は息が出来なくて、思わず顔を歪ませた。


「…わかってるよね?」


女の声は冷たく、そして本気だということが十二分に伝わってきた。


嫌だ。

ヤダヤダ。

なんでちょっとビビっちゃってんだろ。


いつかは自分も標的になるとわかっていたけど、実際言われるとダメージを受けるものがある。



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