孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。


それでもお義母さんが止まってくれる気配は無くて。


「邪魔なんだよ!!」


テレビのリモコンが投げつけられるのが見えた。


その時、

「お義母さん!?何やってるのっ」


私によく似た声が横から聞こえる。

「ゆ、結奈?」

お義母さんの戸惑った声が聞こえる。


お姉ちゃん…?

なんでここにいるの?


「結愛!大丈夫っ?!」

「違うの…。違うのよ!結奈!」

「なにが?何が違うの?」

「この子が、…結愛がっ!うわあああああああああ!!」

壊れたように呻き声をあげるお義母さん。

私が目を見開いたその瞬間、近くに落ちていたリモコンを振りかざしてきた。

「お、お父さんっ!早く来て!お義母さんがっ!!」

お父さんを呼ぶお姉ちゃんの声がどこか遠くに聞こえる。

お父さんも、来てたんだ…。


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