孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。
「…あちゃん、結愛ちゃん」
「……、」
「結愛ちゃん、こっち向いて?」
気がつくと、目の前に小さき頃の私とお義母さんがいた。
「結愛ちゃんは私のこと嫌い?」
「…きらい」
「そっかぁ、そうだよね。いきなり知らないおばちゃんがお母さんになるって言われても嫌だよね」
まだ若い、三十代前半だったお義母さんはどう考えても"おばさん"ではない。
お義母さんが、私に、小さい私に寄り添おうとしているのがひしひしと伝わってくる。
あれ?
私って最初はお父さんとお義母さんの結婚に反対してたんだっけ?
なんで反対してたんだっけ?
「ね、結愛ちゃん。おばちゃんと公園行かない?」
「こうえん?」
「うん。お外で遊ぼうよ」
「いいよ」
小さい私とお義母さんが手を繋いで、公園へ歩いていく。
こんなことが実際にあったのだろうか。