孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。

「隼人…」

そこに居たのはあの時から変わらない姿の隼人で。


「お前っ、なんでここにいんだよ！」

「なんでって、此処ら辺に住んでんの」

「…まじかよ」

まさかこんなところで再会するとは夢にも思っていなかった。


「隼人こそ、なんで此処にいんの」

「なんでって、そりゃ…たまたまだよ！たまたま！」

「は？たまたまでこんなところに来るわけないでしょ」

「もう俺のことはいいんだよ。気にすんな」


目を泳がせて、必死に言い訳を探すように話す隼人。

そんな隠されたら余計気になるでしょうが。


「てか、なんで黙って離れてったんだよ。あれからみんな、特に湊が…」

「みんな、元気？」

「あ？お、おう、元気だけど」

「ならいいけど」


隼人の話をうまく逸らした私は、心の中で安堵する。


いくら隼人でも、話せない。

隼人を通じてみんなに伝わってしまってもおかしくないからだ。