孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。
「私は、高野 結愛って言います」
一応礼儀として名乗ったけど、宜しくするつもりは無いし、名前なんて覚えてもらわなくてもいい。
「知ってる」
逢坂 湊の艶気を含んだ低い声が耳に響く。
そうか、そういえば三人にあった時に名前を呼ばれたか。
名乗る必要なんて無かったなと思った。
「高野さん、友達になってあげて?」
九条 拓が子首を傾げる。
嫌だね。
今までこの三人がお願いすればなんでも叶っていたんだろう。
でも私には通用しないよ。
「他を当たって」
私には友達なんかより勉強する時間が必要。
話してる暇なんてないんだから。