孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。



再びやってきてしまった。

もう来るつもりのなかった小さな可愛らしいお家。

中に入ればイケメンと崇められている三人がいるのだろう。


「早く入って!」

香川 佳穂がドアを開けて私を待っている。

私は重い足取りで中に入った。



中に入るとクーラーで廊下まで涼しくなっていた。

どんだけ設定温度低くしてるんだ。

こんなんだから地球温暖化が進むんだ。


「たっだいまー!」

「おー、佳穂」


振り向いた三人が私に気付いて驚く。

もう来ると思ってなかったんだろう。

いや、来て欲しくなかったのかも。


成宮 隼人は相変わらず私を睨みつけている。

本当あからさますぎて笑っちゃう。

あんたが私のことを嫌ってることはこの間、聞いたってば。


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