孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。
お義母さんは優しい人だった。
いつも笑顔で、絵本の読み聞かせをよくしてくれて、誕生日とクリスマスには私とお姉ちゃんが好きなイチゴのショートケーキを作ってくれた。
母親をあまり覚えていない私に、母親という存在を教えてくれた。
だけど、ある日突然変わってしまった。
お義母さんは、変わってしまった。
「あんたさ、私があんたを好いてると思ってんの?」
あれは、お姉ちゃんが大学生になって家を出て数日後だった。
お父さんは仕事が忙しくてほぼ家にいない状態。
家には私とお義母さんのふたりっきり。
嫌いな私との生活。
そんな日々に、お義母さんは耐えきれなくなったんだと思う。