孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。
『あんた、表情なくて気持ち悪いのよ!』
『なんで愛想良くできないのっ』
『結奈《ユナ》はもっと明るくて…、可愛かったのに!』
結奈…お姉ちゃんは、美人で誰にでも優しくて、活発的で常にたくさんの人に囲まれていて、みんなに愛されていて。
それに引き換え私は、暗くて愛想も良くなくて、友達も少ない、滅多に笑わない子だった。
だから、お義母さんはそんな私が嫌だったんだ。
なのに私はそんなこと全く気づかなくて、…気づかずに約15年間も過ごしてきた。
…馬鹿みたい。
お義母さんを本当の母親のように思っていた。
優しいお義母さんが大好きだった、のに。
もうあの好きだった優しい笑顔も私に向けられることはない。