孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。
それでも私は希望を捨てなかった。
もし笑顔で接して愛想良くできたなら。
もし友達がたくさんできたなら。
もし成績が良くなったのなら。
もし人気者になれたなら。
お義母さんはまた笑ってくれる?
それから私は努力した。
鏡で作り笑いの練習をして、誰にもバレないような完璧に自然な作り笑顔を作り上げた。
下を向きがちだった顔はあげて、相手を見て話すようにした。
髪の毛だって服だって気をつけて、お義母さんの恥にならないように頑張った。
けど、お義母さんは私に目もくれない。
たまに笑顔を見るのはお父さんかお姉ちゃんが帰ってきた時だけ。
ふたりっきりの時は、怒っている顔か真顔しか見たことがない。