孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。


それでも私は希望を捨てなかった。


もし笑顔で接して愛想良くできたなら。

もし友達がたくさんできたなら。

もし成績が良くなったのなら。

もし人気者になれたなら。


お義母さんはまた笑ってくれる?



それから私は努力した。

鏡で作り笑いの練習をして、誰にもバレないような完璧に自然な作り笑顔を作り上げた。

下を向きがちだった顔はあげて、相手を見て話すようにした。

髪の毛だって服だって気をつけて、お義母さんの恥にならないように頑張った。


けど、お義母さんは私に目もくれない。

たまに笑顔を見るのはお父さんかお姉ちゃんが帰ってきた時だけ。

ふたりっきりの時は、怒っている顔か真顔しか見たことがない。


< 50 / 250 >

この作品をシェア

pagetop