孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。
「精々私に迷惑がかからないように努力しろ!
万が一、私の顔に泥でも塗ったら承知しないからね」
「ごめんなさい」
お義母さんは舌打ちをして私をもう一蹴りすると寝室に戻っていった。
私はまだ立ち上がれない。
「…痛い」
不思議と体の痛みはあまり感じない。
でも、胸は刃物で抉られたように痛んだ。
苦しいよ。痛いよ。
誰か助けて。
フローリングの冷たさを感じながら、宙を見る。
ああ、本当にからっぽだ。
私には、何にもない。
助けて、なんて…助けてくれる人さえいないのに。馬鹿だなあ、私。
自分の愚鈍さに呆れて、薄っすら浮かんだ涙も引っ込んでしまった。
悲劇のヒロイン面するのもいい加減にしろ。