孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。
私はゆっくりと立ち上がった。
右足首が痛むけど、歩けないほどじゃない。
湿布でも貼っておけば数日で治るだろう。
鏡を見れば叩かれた頬は少し赤く、まだ熱を持っている。
冷やさなきゃ。
明日には治さなければ大変だ。
教師はやけにそういうところに敏感だから。
あとは、噂好きの女子達も要注意。
「…はあ。また長袖、か」
学校のみんなは半袖のブラウスに衣替えしているにも関わらず、私はいつも長袖のブラウスを着ている。
理由はただ一つ。
手を出されて怪我したところを見られたくないからだ。
学校の人達は日焼けが嫌なんだとか、勝手に想像しているらしいが、そんなことは全くない。
まず、ほぼ室内に篭っている私が日焼けなど気にするわけもない。