孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。
「ごちそうさま」
お弁当を速やかに食べ終えた私は、静かにお弁当箱の蓋を閉じた。
「ねえ、高野さん!私たち今から湊様達を見に行こうと思ってるんだけど高野さんもどう?」
「…ごめん。私は図書室に行くから」
「そっか、わかった」
いつもは容赦なく断る誘いは、今日は少し後ろめたさがあった。
その理由(わけ)は自分でもわからないけど。
教室を抜け、図書室への廊下を歩く。
やはり昼休みの廊下は騒がしい。
そういえば、初めて"三人組"を見たのもこんな昼休みだった。
また会ったら嫌だなあ。
私はわざわざ遠回りをして、人通りの少ない廊下から図書室に行くことにした。
あの人たちの為に動いた、なんてちょっと癪だけどね。