孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。
───ガラッ
図書室の扉を開けて中を見渡せば、そこには誰もいなかった。
まあ、昼休みまでここに来て勉強、なんてする人いないか。
うちの学校の図書室はただでさえ利用者が少ないのだ。
私は迷わず奥へスタスタと進んで、本棚の影に隠れる特等席を確保した。
そして、教科書と参考書を机に広げる。
………静か、だな。
図書室はいつも静かだけど。
最近は勉強するとき、塾かあの溜まり場にいたから静かな場所で勉強するのは違和感がある。
教科書に目を移して、応用問題に取り掛かった。
それを3分も経たないうちに解き終わる。
私が行きたい大学に行くにはこのくらいの問題はスラスラ解かなくてはならない。