孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。
「どうかしたの?」
「へ?」
「…私を、探してたんでしょう?」
「あ、そうだった!」
大丈夫なのか、この子。
「お弁当をね、一緒に食べようと思って」
「お弁当?いつもはあの三人と食べてるんでしょ?」
「そうだよ。でも今日はなんか、ピリピリしてて」
「どうして?」
「んー、色々あるみたいでね。それで結愛ちゃんが思い浮かんで、教室を覗いてみたんだけどいなかったから」
色々、って…、なんだろう。
気にならないこともない、かも。
「それより結愛ちゃんって、お昼も勉強してるんだね~!ビックリしちゃった!」
「まあね。…ねえ、お弁当もう食べちゃったんだけど、私。」
「え?!ま、まあそうだよね。もう休み時間終わっちゃうし。いいよ。私ここで食べるから、結愛ちゃんは勉強してて!」
「はっ?」
普通、図書室で食べるか?
そんなことする人、初めて見るんだけど。
この図書室、一応飲食禁止だし。
そんなことは気にする様子もなく、彼女はにこにこしながらお弁当の袋を開けた。