冷たいなら

だから恋人が普通にすることをあたしもしたいと思っていた。



「おはよう!弘也!」


「…ん」


毎日一緒に登下校することは変わらない。


だが弘也の態度は明らかに変化した。


前までは会えば嬉しそうな笑顔をしながら、あたしに挨拶をしてくれたものだ。


しかし今はこちらの顔を見ずに、気怠そうに声を出している。


「ねぇ、もう少しで中間テストだね!

今度一緒に勉強しに行こうよ」


< 2 / 78 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop