冷たいなら

少しだけ聞き捨てならない言葉だった。


あたしの質問に彼女は少し真面目な顔をして、回答してくれる。



「弘也は一人の女の子に縛られることはできないでしょ。


だけどねぇ、どうやら好きな女の子くらいはいるみたいよ。


多分その女の子の写真、ケータイの待ち受けにしてるわよ」


「そうですか…。


ありがとうございます」


少しだけ楽しそうな表情を見たあたしは、早々に引き上げることに。


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