冷たいなら

なんだか弘也がわからなくなってきた。


あたしは念のためもう一度待ち合わせ場所に向かう。



その足取りはさっきよりも重くなっている。


どっちが先に約束を取り付けたのかはわからないけど、彼女であるあたしを優先してほしかった。


その気持ちであたしの歩調は遅くなるのである。



そして待ち合わせ場所に着いて彼を探したのだが、どこにもいなかったのは言うまでもない。



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